高田純次さんが語る歳を取ってやってはいないこと

高田純次さんが語る歳を取ってやってはいないこと

情熱大陸で語った高田純次の自戒

高田純次さんが語った、歳を取ってやってはいけないこと、つまり、説教、昔話、それと自慢話の3つだね。
これは見逃せない重要なポイントだよ。
彼がそう言ったのも何らかの根拠があるわけで、僕も社長として、そして多くの後進達に対する人生の先輩として、この言葉の真意を深く理解しているつもりだ。

まず、説教について。
説教は基本的には受け手に不快感を与える。
特に歳を取ってくると、若い人たちに対して「俺が若いころはこんなだった」とか「お前たちはわかってない」と言いたくなる気持ちはよくわかる。
でも、それが相手にとってどれだけ鬱陶しいか、考えたことがあるか?
年長者が説教を始めると、それだけで自分が孤立するリスクが高まるんだ。

次に昔話だ。
昔話はしばしば楽しいものであると思われがちだけど、楽しいのは話している自分だけで、聞いている方は楽しんでいない可能性が高いんだよね。
歳を重ねると昔の良い思い出が増える。
それはいいことだけど、それを延々と話しても相手はついてきてくれないものなんだ。

そして自慢話だけど、これは特に危険だよ。
成功してきた人ほど、自分の成果を語りたくなる。
僕自身、多くの成功を収めてきたからこそ、その気持ちはよくわかる。
でも、自慢話が多くなると、自分が偉いと思っているだけで、実際は周りから煙たがられていることが多い。

この3つの要素、どれも年齢が上がると増えてくる傾向にある。
でも、実はこれらは人間関係を悪化させる大きな要因なんだ。
だから、歳を取るほどにこれらを控えるよう心掛けるべきだと僕は考えているよ。
何よりも人間関係がスムーズに行くことが、ビジネスにもプライベートにも何にもまして重要なんだからね。

では何を話せばよいのか?

まず現在進行形の話をすることで、これは若い人も興味を持ちやすい。
たとえば最近の趣味や興味、仕事で何をしているのか、近々どんなプランがあるのかといった、自分自身が現在どう生きているかを表現する話題だ。
これは、相手に「この人はまだまだ現役で活動しているんだな」という印象を与えられる。

次に、共感できる話題や問題意識。
年齢にかかわらず多くの人が関心を持つような社会問題や業界の動向などについて話すと、相手も意見を言いやすくなる。
ここでのポイントは、自分の意見を押し付けずに相手の意見を尊重する態度を持つことだ。

また、人に喜んでもらえる話題も重要だよ。
たとえば、相手が何に興味を持っているのかを知っていれば、その話題に沿った会話ができる。
僕の場合、ビジネスの話をする際には相手がどんな業界で何を目指しているのかを先に把握し、そのうえで話を展開するようにしている。

歳を取ると話すテーマが狭まるかもしれないけれど、そのなかでどう賢く話題を選ぶかがキーだよ。
それがうまくいけば、年齢に関わらず多くの人と良い関係を築くことができるはずだ。